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下北沢のカフェ「スロコメ」、大阪へ移転-物件は構成作家が引き継ぎへ

スロコメ最終日の様子

スロコメ最終日の様子

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 下北沢北口のカフェ「slow comedy factory(スロー・コメディー・ファクトリー、通称=スロコメ)」(世田谷区北沢3)が2月4日、閉店した。

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 同店は2009年にオープン。店主はコメディー・ライターの須田泰成さんで、落語や講演会などのイベントを多数開いてきた。昨年の震災後は、同店と交流のあった宮城県の缶詰メーカー「木の屋石巻水産」の復興支援として、店内で「木の屋カフェ」も営業していた。経堂の飲み屋カフェ「さばのゆ」の店主でもある須田さんは「『スロコメ』はカルチャーを発信する場として、経堂の『さばのゆ』と共に開店した。これまで600本以上のイベントを開催したと思う」と振り返る。

 閉店後、同店は「さばのゆ 温泉」に名前を変えて大阪に移転。新店はビルの2階にあり、大量の本やイベント機材も下北沢店を再現するように配置したという。1階には、「スロコメ」隣のカレー店「般゜若(ぱんにゃ)」(北沢3)の2号店がほぼ同時期にオープン。「スロコメのとき『般゜若』はお隣さんだったが、大阪では階段でつながった」と須田さんは笑う。移転の理由について、須田さんは「私はもともと大阪生まれなので、いつか大阪でも店を出したいと松尾さん(『般゜若』オーナーで俳優の松尾貴史さん)とよく話していた。たまたま昨年11月にいい物件が見つかり、移転を決めた」と話す。

 最終日は、シンガー・ソングライターの原田茶飯事さんと、即興芝居チームの「ロクディム」によるライブで締めくくった。「当日は立ち見状態になるほどの盛況ぶりだった」という。同店のあったテナントは、須田さんの知人で構成作家の男性が3月から引き継ぐという。「移転を惜しんでくれる声も多かったが、『さばの湯』に行こうと言ってくれる人もいる。今後は経堂と大阪の東西から、地域とカルチャーを盛り上げていきたい」とも。

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