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下北沢のベトナムカフェ「カラテチョップ」が長崎へ移転-12年の営業に幕

「移住を決めたら一気に視野が広がって、次のステップにワクワクしている」と笑顔で話す土井さん(写真左)

「移住を決めたら一気に視野が広がって、次のステップにワクワクしている」と笑顔で話す土井さん(写真左)

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 下北沢南口のベトナムカフェ「カラテチョップ」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-6338)が、9月26日の営業を最後に閉店する。

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 同店は12年間営業を続け、下北沢で人気を集めていた。「夫婦で長崎へ移住することに決めた」(店長の土井慎二さん)といい、移住後に長崎で営業を再開する予定だという。

 「もともといつかは親や親戚の近くで暮らし、店をやりながら子育てをしたいと考えていた。40歳を過ぎた今、この先のライフスタイルを考えたとき、店中心の忙しい働き方は本当に幸せなのか、という疑問を感じた」と土井さん。話し合った末に、妻・恵三子さんの実家がある長崎へ行くことを決めた。

 移転後の営業については「まだ構想中で、詳細は未定」としながらも、「地元の野菜や海産物を使ったメニューと、田舎ならではの幅広い世代を巻き込んだ空間づくりをしたい。下北沢で培った人脈や経験が武器なので、自分たちにしかできないことをやるつもり」という。同店の売りであるベトナム料理も、引き続き提供する予定だという。

 「気がついたら長い時間を下北沢で過ごしてきて、ほかの土地から帰って来たときにホッとできる街になった。下北沢で学んだことは、近隣の店舗や、お客さん、店で演奏してくれるミュージシャンなどと、お互いに持っているものを出し合って成長できる関係が大切だということ。そうすればよい循環が生まれて、そこにまた人が集まってくる。カラテチョップは『夢のたまり場』です」(土井さん)。

 「高校生のころから下北沢のファン。いろんな人のお世話になり、ここで過ごせてとても楽しかった。カラテチョップにはいつも誰か人がいて、自分にとってリビングのような場所でした」(恵三子さん)。

 9月25日と26日は、「誰でも参加できる打ち上げパーティー」とし、19時から会費制の立食パーティーを行う。詳細は公式ツイッターとフェイスブックページで確認できる。

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