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カヤック、下北沢の本屋B&Bで涙の会社説明会「ナクルート」

「この2人のことがとっても好きなんです」と、カヤックの創立メンバーたちを紹介するCEOの柳澤大輔さん

「この2人のことがとっても好きなんです」と、カヤックの創立メンバーたちを紹介するCEOの柳澤大輔さん

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 下北沢南口の「本屋B&B」(世田谷区北沢2、TEL 03-6450-8272)で7月14日、「カヤックCEO柳澤大輔の『涙の会社説明会』 リクルートじゃなくてナクルートfeat.涙活プロデューサー寺井広樹」が開催された。

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 泣ける人情噺(ばなし)「泣語(なくご)」と、日本や海外で制作された泣ける動画が上映された後、ネット系サービス会社「面白法人カヤック」(神奈川県鎌倉市)CEOの柳澤大輔さんが会社説明会を行った。参加者は約50人で、予約の時点で満員となっていた。

 泣ける動画を見た柳澤さんは「自分にも娘がいるので、子どもが登場する動画は泣ける」と感想を話すと、それに続き自身の泣けるエピソードとして、同社が困難に直面した際の苦労話を披露。参加者からは大きな拍手が起こった。その後、同社の経営理念の説明や参加者からの質疑応答などに答えた。

 カヤックは同イベント以外にも、同社の退職者が登壇する会社説明会や、うその履歴書で応募できる「エープリルフール採用」(4月1日限定)、全社員が人事部に所属し、一緒に働きたいと思った求職者に対して書類選考を免除する「ファストパス」や、最終面接の権利を与える「ラストパス」というカードを配布するなどのユニークな採用活動を行っている。柳澤さんはその理由を「組織をつくるというのもクリエーティブだと思う。何をするかより誰と働くかを大切にしたい」と説明した。

 参加者の一人で、出版業界から転職活動中の男性会社員(24)は「知人の話やフェイスブックなどでカヤックの活動を目にする機会が多く、そのトップの人の考え方に興味があり参加した。特に質疑応答で柳澤さんの言葉が聞け、評判通り面白い会社だと思った。動画で泣いてしまった」。就職活動中のフリーランスの男性(26)は「柳澤さんの面白さがよく分かるイベントだった。ただ、本当に就活として機能するイベントだったかは分からない。父親が登場する動画で泣いてしまった」と話していた。

 同イベントを企画した涙活プロデューサーの寺井広樹さんは「就職活動中は学生も企業も本音で話さないため、実際に働き始めたら『こんなはずじゃなかった』と辞めてしまう人も少なくない。泣いて素の部分を見せ合うことで、ブラック企業よりも、良いところも悪いところも率直に語り合えるフランク企業に巡り会える就活をしてもらいたい」と話す。「今後、ナクルートという採用方法を他の会社でも実施して広めていきたい」とも。

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