見る・遊ぶ

下北沢で夭折したラッパーのドキュメンタリー映画 ファンによる自主興行

不可思議/wonderboyさんのライブシーン(映画本編より)

不可思議/wonderboyさんのライブシーン(映画本編より)

  • 0

  •  

 下北沢のライブハウス「GARAGE(ガレージ)」(世田谷区北沢3、TEL 03-5454-7277)で5月17日、ドキュメンタリー映画「Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録」が上映される。

[広告]

 ラッパーの不可思議/wonderboyさんは、音楽に合わせて詩を朗読する「ポエトリーリーディング」と呼ばれる歌唱技法で活躍するラップ歌手。谷川俊太郎さんの詩作品「生きる」を音源化したことでも知られる。2011年に24歳の若さで急死したが、その後もファンを増やし続けている。同作は不可思議さんが残したライブ映像や、友人たちの証言を元に、生前の人となりに迫ったドキュメンタリー映画。監督は、Perfumeやサカナクションなどのミュージックビデオを手掛けた関和亮さん。同作が映画初監督となる。

 関監督は「映画製作は異例の速さで行われた。それはまるで彼が人生を駆け抜けたように」と振り返る。「この映画製作に集まったスタッフは全て彼のファン」とも。

 同作の上映は2月のプレミアム上映会以降、ファンによる自主興行を東京・宮城・大阪・愛知で行っている。5月以降は、山口・福岡でも行われる予定。プロデューサーの草彅洋平さんは、「ファンによる自主興行」という新しいスタイルの上映方法を採った理由を「この作品が一人のミュージシャンのように、イベントオーガナイザーやクラブスタッフに呼ばれて、全国を巡業していく形を作りたかったから」と話す。

 上映イベントを企画した同店の圓山満司さんは「試写を見たライターの三宅正一さんに薦められ、CM動画をチェックし、直感的に上映を決めた」という。映画本編を見た感想については、「本人が生きているうちに一度会ってみたかったと思うばかり。ある人物に対する周りの思いなど、自分に置き換えて考えさせられる映画」と話す。

 上映は1日4回(14時~、16時~、18時~、20時~)で、16時の回以外は若干の立ち見席があるものの、ほぼ満席という。チケットは2,000円(ドリンク代別)。同店ホームページから予約できる。

  • はてなブックマークに追加

下北沢経済新聞VOTE

下北沢経済新聞を読んだことをきっかけに、実際に足を運んだ店やイベントはありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース