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「ヴィレヴァン」初の公式本、発売1カ月 下北沢店「世間とのズレを楽しんでほしい」

「THE VILLAGE VANGUARD」を持つ次長の長谷川朗さん

「THE VILLAGE VANGUARD」を持つ次長の長谷川朗さん

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 下北沢南口の「ヴィレッジヴァンガード下北沢店」(世田谷区北沢2)を運営するヴィレッジヴァンガードコーポレーション(愛知県名古屋市)が10月2日、初となる公式ガイド本「THE VILLAGE VANGUARD」を発売して1カ月がたった。

安定して売れ続けている商品のひとつだという「スライムカレー」

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 誌面には、全国各地のヴィレッジヴァンガードやグループ店から集めた商品を500 アイテム以上掲載し、漫画家で「アイドルのバンドじゃないもん!」「コップのフチ子」の生みの親でもあるタナカカツキさん、漫画家の西尾雄太さんなど、ヴィレッジヴァンガードにゆかりのある著名人が登場。

 POPを見て紹介されている商品を当てる「手書きPOP検定」のページについて、「スタッフは人見知りな人が多い。うまく接客トークができないからPOPに力を入れるようになったのが始まりだった」と明かすのは、下北沢店の次長・長谷川朗さん。

 各店の特徴が感じられる 「ますとばい」ページについて長谷川さんは 「下北沢店は、土地柄一人暮らしの大学生やお店関係の人が多いので、カーテンやベッドカバーなどのかわいいインテリア用品がよく売れている。サブカルの聖地としても知られているので、本も他店より販売面積の比率が高く、『もしもし下北沢』など吉本ばななさんの本は人気。又吉直樹さんが作っているセレクト本棚では、寺山修司など昔からの人気小説が今でも売れ続けており、漫画コーナーで人気の『AKIRA』は全巻をいつでも用意している」と話す。

 下北沢はライブハウスが多いことで知られるため、「ライブ限定で販売されているTシャツや、ヴィレヴァンとコラボしたラバーバンドなどのオリジナル商品は、遠方からも問い合わせが殺到する。今CDは売れないがバンド人気は高まっている」という。

「KEYTALKや水曜日のカンパネラなどのアーティスト、菊池亜希子さんの『マッシュ』などは、当店のマニアックなスタッフたちが、売れる一歩手前から自分で手書きのPOPや売り場を作って発信してきた。その反面、本誌の『世間とヴィレヴァンのズレをひもとく ヴィレヴァン総研』で分かるように、本・CD・雑貨など世間の売れ筋とヴィレバンで売れ筋はずれている。ヴィレバンでは流行の先取りのほかにも、世間とのズレを楽しんでほしい」とも。

 価格は1,058円。ヴィレッジヴァンガードほか、全国の書店などで販売。

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