下北沢の書店で毎月定例の句会-参加者は20代~30代中心

会の様子。中央が藤谷さん。

会の様子。中央が藤谷さん。

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 下北沢南口の書店「ficciones(フィクショネス)」(世田谷区北沢2、TEL 03-5430-6352)で10月7日、毎月行われている定例の句会「句会@フィクショネス」が開かれた。

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 同句会は今年で開講4年目。毎回、6~7人ほどの参加者を集い、各自がその季節にちなんだ4句ずつを持ち寄り、無記名で投句した後、互選を行う。その後、参加者それぞれが選んだ句が発表され、お互いに簡単な講評。一番多く選ばれた句の作者に拍手が送られる。ここまでは通常の句会と変わらないが、最後に参加者それぞれが用意した4句の中から一番気に入っている「マイベスト」を自薦することができるのが特徴。参加者は男女とも20代~30代が多い。

 同店は1998年にオープン。「恋するたなだ君」「下北沢」などの著書を持つ小説家の藤谷治さんが、「交流し発信することのできる場になれば」との思いからオープンさせた。藤谷さんの選ぶ古今東西の名作のほか、絵本やエッセイ、詩集などの自費出版作品も並ぶ。口コミで情報を聞き、持ち込みをする人が多いという。

 参加者のひとり、遠藤千紘さんは会に参加して1年ほど。「スプーンですくってみたら鱗雲」の句で参加者全員から選ばれる「満点句」を取った経験を持つ。「自分の句を人に読んでもらうことで、人によってさまざまな解釈があるということがわかり面白い」(遠藤さん)と話す。

 藤谷さんは「俳句なんて堅苦しくて縁のないものだと思っている人にこそ参加してほしい」と話している。開催は毎月第1日曜19時から。会費は1,575円。事前申し込みは不要。

ficciones

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