下北沢の再開発問題に取り組む女性がドキュメンタリー映画に

反対運動のデモでシャボン玉を吹く荒木さん(本編より)。「子供たちが楽しそうに後ろからついてくるハッピーなデモ」と荒木さんは話す。

反対運動のデモでシャボン玉を吹く荒木さん(本編より)。「子供たちが楽しそうに後ろからついてくるハッピーなデモ」と荒木さんは話す。

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 渋谷のミニシアター「アップリンク」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6821-6821)で公開中のドキュメンタリー映画「東京ソーダ水」の中で、下北沢の再開発計画見直しを求める運動に携わる荒木裕子さんが採り上げられている。

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 同作品は、東京に暮らす8人の女性の日常を、それぞれ8人の若手監督が追ったドキュメンタリー。タレント業のかたわら芸能プロダクションの社長を務める26歳の女性や、伝統芸能である狂言の稽古に励む女子大生など、職業も考え方もさまざまな女性たちの姿が描かれている。荒木さんが登場するのは本編の後半。荒木さんが参加している下北沢の再開発問題に取り組む団体「Save the 下北沢」の活動や、街づくりに対する思いなどが収められている。

 荒木さんは、業界大手で音響プロデューサーとして12年のキャリアを積んだが、2006年1月に退社。現在は、下北沢近くで暮らしている。「Save the 下北沢」の活動に参加したのは2005年ごろから。監督の一人と知り合いだったことから声がかかり、今回の出演が決まったという。

 総監督を務める飯塚敏明さんは、最初は荒木さんが運動に参加していることを知らず、大手企業に勤めていた女性がなぜ突然会社を辞めたのか、その感情の変化を撮る予定だったと振り返る。荒木さんは「会社の中にいると目線が会社中心になり、社会で起きている変化を何も感じなくなった。映画出演を決めたのは、目立たないところで頑張って活動している人たちに、光が当たるきっかけになればと思ったから」と話している。

 飯塚監督は「荒木さんが本編中で話している『前に生きていた人のものを大事にしながら街を変えていくことが必要』という言葉が印象的。この映画が、生きることや暮らしている街のことを考えるきっかけになれば」と話す。

 料金は、一般=1,500円、女性ペア券=2,000円。上映は2月15日まで。

東京ソーダ水Save the 下北沢

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