下北沢でドキュメンタリー連続上映-岩手「タイマグラ」舞台の作品も

「大きな家 タイマグラの森の子どもたち」より

「大きな家 タイマグラの森の子どもたち」より

  • 0

  •  

 下北沢南口の映画館「トリウッド」(世田谷区代沢5、TEL 03-3414-0433)で1月23日から、映像プロダクション「いせフィルム」(渋谷区)の作品を上映する「いせフィルム4作品連続上映」が行われる。

[広告]

 同プロダクションは、伊勢真一さんや澄川嘉彦さんら複数の監督が撮影したドキュメンタリーの製作・配給を行う。中には10年以上、取材対象に密着して撮影を続けている作品もあるという。

 上映作品は、伊勢さんが監督した「風のかたち 小児がんと仲間たちの10年」(1月23日~29日)、「白い花はなぜ白い 哲ちゃん・映像作家」(1月30日~2月5日)、澄川さんが監督した「タイマグラばあちゃん」(2月8日~19日)、「大きな家 タイマグラの森の子どもたち」(2月20日~3月5日)の4作品。

 「タイマグラばあちゃん」は、岩手県早池峰山ろくにあるタイマグラと呼ばれる地区に住む81歳の向田マサヨさんの暮らしを撮影した2004年の作品。タイマグラはアイヌ語で「森の奥へと続く道」などの意味。水道はなく、電気も昭和の最後になってようやく引かれたというタイマグラで、「極楽だあ…」と笑いながら暮らすマサヨさんの笑顔と、春夏秋冬の美しさを映し出す。2006年にスイスやフランスなど4カ国の国際映画祭でグランプリを受賞した。

 澄川さんはディレクターとしてNHKに務めていたころに取材でタイマグラを知った。その後退社し、約10年前から家族でタイマグラに移り住んで映像制作を続けている。「大きな家 タイマグラの森の子どもたち」は東京からタイマグラに移り住んだ澄川さんの子どもたちの7年間を撮影した作品。両作品の語りは小室等さん。

 同館スタッフは「同じテーマを長い間追いかけているぶれない姿勢と、伊勢監督をはじめスタッフ、各作品の監督たちの温かいまなざしは、どこかに忘れていた欠片を取り戻すきっかけとして(作品の中に)存在し続ける」と話す。

 入場料は一般1,500円ほか。上映は14時20分~。火曜・1月31日、2月6日、同7日は休館。2月8日の上映後には澄川さんが来館し、トークイベントを行う。

  • はてなブックマークに追加

下北沢経済新聞VOTE

下北沢経済新聞を読んだことをきっかけに、実際に足を運んだ店やイベントはありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース