お笑い出身の松本卓也さん監督作品を上映-下北沢のギャラリーで

展示のスナップ写真を前に松本監督

展示のスナップ写真を前に松本監督

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元お笑いコンビ「ヴィスタ」の松本卓也さんが監督した映画「私は落ち 陽は赤黒く」と「ナイランド~なくし者賛歌」の2本が、4月8日より「ギャラリィトウキョウジョウ」(世田谷区北沢2、TEL 03-3418-4007)で上映されている。

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 同作品はどちらも新潟県粟島を舞台にした映画。インターネットの会員制サイト「maxy」で仲間に自殺予告メールを送ったシュウゾーを主人公に絆とつながりを描いた「私は落ち 陽は赤黒く」も、「なくしものはゆっくり焦らずに見つければいいという物語の裏に、ニートやひきこもりの都会生活で疲れている人へのメッセージを込めた」(松本監督)という「ナイランド」も、シリアスな中にコメディー的な味付けが効いた作品に仕上がっている。

粟島を題材にしたのは、お笑い芸人時代から交流があった新潟の大手お笑い事務所「ナマラエンターテイメント」(新潟市)の社長で、映画にも出演している江口歩さんに粟島ロケを勧められたのがきっかけ。2005年の5月に初めて訪れた際にその自然の雄大さに魅了され、夕陽の美しさや島の人々との交流からインスピレーションを得た2作品を2年連続で製作。1月に行われた下北沢駅前劇場での上映に、同ギャラリー・オーナーのふんずさんが足を運んだのがきっかけで、今回の上映が実現した。

松本監督は、10年に渡ってコンビのお笑い芸人としてNHK「爆笑オンエアバトル」などに出演。ライブや俳優としても活躍していたが2002年にコンビを解散し、映画監督に転向した。同年より5年間で短長編合わせて22本の作品を製作。2005年「ひと夏のゆうかい」が黒澤明ショートフィルムフェスで準グランプリ、2006年「青春ダウジング」では各地7つの映画祭で入賞を果たし、現在ではノエビアの新化粧品CMを手がけるなど、フリーのCMディレクターとしても活躍している。

会場では、期間中毎日日替わりイベントが行われ、壁には100枚を超える撮影現場のスナップ写真が展示されている。また、粟島の特産品である「干しタコ」(1,600円)や粟島産の日本酒「大吟醸」(1,500円)などの販売も。1日2作品2回上映。同22日まで。

シネマ健康会ギャラリィトウキョウジョウ

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