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下北沢が舞台の映画、鑑賞後宣伝コピー発案 求人メディア「激レアバイト」とコラボ

左から講師を務めたアフロさん、阿部広太郎さん

左から講師を務めたアフロさん、阿部広太郎さん

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 下北沢の高架下にある飲食店「ロンヴァクアン」(世田谷区北沢2、TEL 03-6407-0707)で2月10日、映画「アイスと雨音」と、求人メディア「タウンワーク」の実施するキャンペーン「激レアバイト」によるコラボ企画が行われた。

松居大悟監督

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 アルバイトの内容は、募集から選ばれた8人がMCとギターの2人組から成るMOROHAのMC・アフロさんと、コピーライターの阿部広太郎さんから思いをつづるノウハウを教わった後、映画を鑑賞し、同作の宣伝コピーを考えるというもの。優秀作は劇場用ポスターに採用される。「映画のキャッチコピーに『本当にやりたいことは、絶対止めちゃいけない。』とあるように、表現したいという熱意のある人を応援したい」と、映画のPRも担当する阿部さんは話す。

 当日提出されたコピー案は、参加者と会場スタッフによって投票が行われた。投票後、「伝えたい思いを書くのがコピー。順番はついてしまうが票が入らなかった人も書き続けてほしい。続けることで誰かに見つけてもらえるはず」と阿部さん。

 「アイスと雨音」の主題歌、劇中歌も手掛けたMOROHAのアフロさんは「目の前で投票されるというのは残酷で、すごい決め方だと思う。ただ表現をし続けるということはこういう痛みを感じ続けるということ。票が入らなかった人もその悔しさをバネにしてほしい」と、話した。

 「アイスと雨音」の監督、松居大悟さんは最後に「悔しい経験をし、その思いをどうにもできなくて仲間を集め、映画を作った。出会いや経験を糧にしてほしい。思いを言葉にすることは難しいけれど、言葉にする作業は美しいと思う」とも。

 松居大悟監督の最新作である「アイスと雨音」は、3月3日公開予定。ロケは、舞台の稽古場である本多スタジオ、本多劇場、下北沢の街中で行われた。ストーリーは初舞台に挑む6人の若者の1カ月を74分ワンカットで描いた青春物語で、舞台が中止となるという挫折、少年少女の心の葛藤などを描く。

 松居監督は映画監督だけではなく、テレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ」のメイン監督を務め、下北沢を中心に活動する劇団「ゴジゲン」の主宰をしている。「アイスと雨音」は、予定されていた舞台が、公演中止になったという実際の経験をもとに制作された。自分のやりたいことがかなわず、進まなくなってしまう現実とどう向き合うかを描いた作品になっている。

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