下北沢の小劇場「シアター711」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-9711)で10月7日より、劇団熱帯の公演「サブトロピカルクリミナル」が行われる。
同劇団の主宰は黒川麻衣さん。2008年に「劇団iOJO!(オッホ)」から改名して現在に至る。今回の公演は同劇団が「亜熱帯レーベル」と名付ける公演形式の2回目。黒川さんは「長編作品を作るときは『熱帯』。ショートオムニバス作品を作るときは『亜熱帯レーベル』と呼んでいる」と話す。「演劇を始めたきっかけが短編作品だったこともあり、短編は自分の演劇のルーツ」とも。
同公演は、さまざまな軽犯罪者を描いた9つのショートストーリーオムニバス。「裁判の判決を賭博の対象にしてしまう人」「守秘義務を守らない人」などの登場人物たちが繰り広げるストーリーがリレー方式でつながっていく。黒川さんは「身近な生活に潜んでいる軽犯罪を、芸達者で曲者な役者たちが演じる」と意欲をみせる。
劇場の「シアター711」については、「もともとは映画館だった場所を手作りに近い形でリニューアルした劇場がとても気に入っている。トイレのタイルなど細部に至るまで雰囲気があり、魅力のある劇場なのでおしゃれをして来たくなる」とも。
開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、自由席(前売り=3,000円、当日=3,500円)、指定席(前売り=3,500円、当日=4,000円)。公演は今月10日まで。