いい夫婦の日に「離婚式ソング」の発表会-下北沢のカフェで

離婚式ソングを披露した、「ヘチマ流星群」。手前が「Key坊主」を務めた寺井さん。観客からは「離婚は暗いものだと思っていたけれど、結構明るい曲調でポジティブな感じ」という感想も

離婚式ソングを披露した、「ヘチマ流星群」。手前が「Key坊主」を務めた寺井さん。観客からは「離婚は暗いものだと思っていたけれど、結構明るい曲調でポジティブな感じ」という感想も

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 下北沢南口のカフェ「スロー・コメディー・ファクトリー(通称スロコメ)」(世田谷区北沢3、TEL 03-6751-3426)で11月22日、離婚式プランナーの寺井広樹さんによる「離婚式ソング」の発表会が行われた。

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 11月22日が「いい夫婦の日」にあたることにちなんで行われた同イベント。寺井さんは昨年、離婚する夫婦の「再出発の決意を誓い合うセレモニー」である「離婚式」を企画し、これまで53組の式をプロデュースしている。テレビ番組などで紹介されたこともあり、さまざまなジャンルのミュージシャンから「離婚式で歌わせてほしい」という売り込みがあったというが「結局、離婚式をよく知る現場の者が曲を作ったほうが響くのではと思った」と寺井さん。作詞を自身で、作曲を仲間の米国人アーティストの泥流(デール)さんが手がけた。歌うのは、同曲のために結成したバンド「ヘチマ流星群」。

 曲の発表に先立ち、ボーカルを務める是枝大貴さんが、5月に行われた50代夫婦の離婚式のエピソードを披露。「ハンマーで指輪を叩き割る『共同作業』の際、何度やっても空振りするなどして失敗してしまった。スタッフの一人が『ひょっとして離婚に向いてないのかも?』とつぶやいたのをきっかけに会場内で拍手が起こり、結局夫婦は離婚しなかった」という内容が語られると、発表会に立ち会った客からはため息がもれていた。この後、「仲人」ならぬ「裂人(さこうど)」役でPVに登場している、お笑い芸人・へらちょんぺさんが、「1秒で服を脱ぐ」パフォーマンスを行った。

 同曲は前奏などを含め合計2分4秒。これは厚生労働省のデータで2009年度に2分4秒に1組が離婚していたことから。発表会の最後に行われた生演奏で、「不具合はどこで生まれてきたの?」「エンドロールから始まる物語(ストーリー)。逆再生がいま始まる」などの歌詞がミディアムテンポのメロディーに乗せて歌われると観客は大盛り上がり。すぐにアンコールがかかった。

 寺井さんは「離婚の割合は、2008年度には2分6秒に1組。一昨年に比べ昨年は2秒短くなった。もし2010年度の統計でまた短くなったら、離婚式ソングも短くする」と発表。観客からは「3秒に1組とかになったら、どうなってしまうんだろ」などの声が漏れていた。

 同曲は「ヘチマ流星群」の公式サイトやYouTubeで視聴することができる。

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