下北沢の北沢八幡宮(世田谷区代沢3、TEL 03-3421-5776)で9月3日・4日、「北澤八幡宮例大祭」が行われた。
当初は台風の影響による悪天候が懸念されていたが、4日正午、例年通り8つの神酒所から8つの睦会のみこしが北澤八幡神社を目指し出発した。今年は大人みこし15基と、子どもみこし8基の計23基が、それぞれ下北沢駅南口一帯を練り歩いた。
13時、子どもみこしが宮入りを始めると、境内には徐々に観客の輪ができ始めた。14時に最初の大人みこしが鳥居をくぐるころには境内、階段も観客でごった返した。一基ずつ順番にみこしが境内に入ると、観客が拍手や歓声でみこしを迎え、担ぎ手はそれに応えるように力強い掛け声を上げた。
14時30分には全てのみこしを境内に設置。毎年みこしを担いでいるという29歳の男性は「昨年は猛暑のため例年よりもみこしの数が少なかったが、今年はほぼいつも通りの数のみこしが担がれていた。神社にいた観客の皆さんにも楽しんでもらえたのでは」と汗をぬぐった。北沢八幡宮の宮司、矢島嗣久さんは「予報が全て雨だったので、3日の参拝者数は例年よりもやや少なかった。その分を、4日のみこしの盛り上がりで取り返したのでは」と振り返る。