下北沢駅周辺の店舗で3月から、「喫煙ルールステッカー」の店頭表示が始まった。
「下北沢東会」「下北沢一番街商店街」「しもきた商店街」「下北沢南口商店街」の4つの商店街が結成する「下北沢商店連合会」と、地域ポータルサイト「ぶらり下北沢」が行う同取り組み。現在115店舗以上で、ステッカーが表示されている。
ステッカーは「禁煙」「喫煙可能」「時間分煙」「分煙」の4種類で、店の喫煙ルールを表示する。「ぶらり下北沢」代表の鍛冶川直広さんは「これまで喫煙か禁煙かわかりづらく、客から苦情を受けたという店もあった。店にとってもお客さんにとっても有効なものとなれば」と期待を寄せる。
今回の取り組みでは、ステッカー配布のほか、駅周辺の喫煙場所を表示した地図を載せたポスターを各所に貼る。取り組みのきっかけについて、「下北沢一番街商店街」の久保田英文理事長は「下北沢は路地が多い狭い街だが訪れる人は多い。以前から路上喫煙やポイ捨てなど、喫煙マナーが問題に挙がっていた」と話す。
特に駅周辺でのポイ捨てが多く、これまで商店連合会では清掃活動などを継続的に行ってきた。下北沢(北沢2丁目など)は、「世田谷区ポイ捨て防止防止等に関する条例」で「世田谷区環境美化推進地区」に指定されているが「路上禁煙地区」には指定されていない。そのため、「まず地元の取り組みで、マナー向上を呼びかけるべきだと思った」とも。
「喫煙者を排除する試みではなく、マナーを徹底することで喫煙者、非喫煙者双方にとって快適な街になれば」(久保田理事長)。ステッカーを表示する店舗は順次増える予定。