竹中直人さんがプロデュースする舞台で活躍する、役者の矢沢幸治さんら3人が劇団「マルホラ」を結成し、7月4日より下北沢駅前劇場(世田谷区北沢2、TEL 03-3414-0019)で旗揚げ公演「鴨居とちまき」を行う。
同公演は、矢沢さんが作・演出・出演の3役をこなす。舞台では、ホームレスの男とラーメン屋台の主人が、ある公園と屋台を舞台に、ユーモアを交えながらもほろりとさせる物語を展開する。「劇団・東京乾電池」「青年座」出身で、多彩な経験を持つ清田正浩さんや出光秀一郎さんなどベテラン俳優に加え、「アートネイチャー」のテレビCMにも出演している小島千春さん、グラビアなどで活躍する寺島絵里香さんら、さまざまなバックグラウンドを持つ役者がそろった。
矢沢さんは、柄本明さんやベンガルさんらが立ち上げた劇団・東京乾電池や、ウェーブ・シアター・カンパニーなどに所属し、約20年間舞台を中心に活躍する役者。最近では、竹中直人さんがプロデュースする公演「竹中直人の匙かげん」など大きな舞台への出演も続いており、竹中さんからの信頼も厚い。役者のほかにも、テレビ番組の構成作家としても活動しているが、舞台用に戯曲を書き下ろすのは約5年ぶり。
このタイミングでの新劇団旗揚げについて「大きな劇場での公演によく呼ばれるようになった。しかし、たくさんお金がもらえる仕事が自分のやりたいこととは限らない。自分ならこうしたいという気持ちがだんだんと大きくなった。この作品では、愛と哀しみの人間ドラマを自分らしく描ければ」(矢沢さん)と話している。
上演開始時間は、平日=19時、土曜=14時、19時、日曜=14時。チケットは、前売り=3,200円、当日=3,500円。公演は8日まで。