通称「アラーキー」の愛称で親しまれている写真家、荒木経惟氏の「POLANOGLAPHY」展が下北沢のギャラリー「LA CAMERA」(世田谷区代沢4 TEL 03-3413-9422)で開催されている。
同展は1月を除く毎月1日から10日までの間開催されている定期展。毎回、荒木氏の新作ポラロイド写真50点が約12坪の会場にと展示される。テーマは月ごとに異なり、作品が揃ってから決められているという。被写体は荒木氏の愛猫、チロちゃんや女性、生活風景など様々。ポラロイド写真の生々しい質感を通じ、荒木氏独特の視点と世界観を味わうことができる。
今年9月に50回目を迎えた同展。荒木氏は「ポラロイドは本来エロスを表現するのに適している。単に便利な素材としてではなく、ポラの性質を生かし、エロスあふれる作品を心がけている」とコメント。
同ギャラリー関係者は「『負担にならない程度で定期的に新作を出せるものを』と話し合った結果、ポラロイドという形になった。常に最新作を見ることができるので、荒木氏の動向がうかがえる。作品を購入したい人にとっては手ごろな価格も魅力のひとつ」と話していた。
1992年オープンの同ギャラリーでは、写真や絵画、陶器をなどの展示のほか、映像やスライドの上映も行っている。過去には荒木氏と同じ事務所の田宮史郎氏や野村佐紀子氏の展示も行われた。
開廊時間は14時から21時まで。入場無料。