下北沢の道路事業「補助54号線」建設をめぐる下北沢駅北口の再開発問題をテーマにしたイベント「SHIMOKITA VOICE」が8月13日~15日の3日間、「ザ・スズナリ」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-0511)で開催される。
同イベントでは1日ごとに「道路計画」「アート」「街」という大きなテーマを設け、「シモキタの道路計画ってなに?」など、6つのシンポジウムを開催し、夜には音楽、映画、演劇をテーマにしたアートライブを3夜連続で行う。また、下北沢のギャラリーで毎月写真展を開いている写真家のアラーキーこと荒木経惟さんが、下北沢の街で2日間撮り下ろした約150枚の写真展示も同時開催。青山真治監督の映画「路地へ」の上映も予定している。今回の企画者は同劇場のスタッフの野田さん。道路建設をめぐる再開発問題について見直しを求める団体「下北沢商業者協議会」(代沢2)の世話人を務めている。
パネリストやアートライブのゲストとして参加するのは総勢約40人。本多劇場グループの代表の本多一夫さんを始め、バー「レディー・ジェーン」のオーナーで、協議会の代表を務める大木雄高さん、道路建設反対運動を展開する「Save the 下北沢」の金子賢三さん、世田谷区都市整備部の職員も出席。そのほか、下北沢の演劇界から、渡辺えり子さん、柄本明さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、音楽界からは曽我部恵一さん、あがた森魚さん、お笑い界からは大川興業の皆さんも参加。多くの役者やアーティストたちを送り出してきた劇場が舞台とあって、下北沢となじみの深い面々がそろう。
企画者の野田さんは「お盆に開催を決めたのは地元の人にこの問題を考えてほしかったから。お祭り的に盛り上がることだけではなくて、『対話』に重点を置いたイベントにしたいと思った。いろいろな立場の人たちと気軽に開かれた話合いができれば」と話している。
シンポジウムは無料だが、アートライブのみ1,500円(全席自由、前売り当日とも)。7月20日より予約を受け付け、予約順に整理番号を発行する。問い合わせはザ・スズナリまで。