下北沢が舞台の人気漫画「ホーリーランド」が「ヤングアニマル」(白泉社)5月23日発売号で、8年間にわたる連載にピリオドを打った。
同作は、夜の街でのストリートファイトに引き込まれる高校生たちの青春を描く。主人公は中学時代、いじめが原因で不登校になった経験を持つ少年。居場所を求め、夜の街をさまようなか、因縁をつけてくる不良少年たちを、独学で身につけたボクシングの技術で次々と撃退するうちに、伝説的存在になっていくストーリー。リアルな格闘シーンが話題を呼び、2005年には映画監督の金子修介さんの演出によってテレビドラマ化された。
作者の森恒二さんは東京都出身。日本大学鶴ヶ丘高等学校時代、下校途中、しばしば乗り換えの下北沢駅で下車し、街をぶらついていたという。森さんは「(80年代前半)当時は、主なゲームセンターが大小3つくらいあって、夜の9時過ぎには不良少年が集まっていた。その時間帯は普通の子はあまり見かけない。下北沢は今みたいに『おしゃれタウン』じゃなかったんですよ」と振り返る。
同作のタイトルは、子どもから大人に成長するまでの間に過ごす場所を指している。森さんは「自分の体験を描こうとしたとき、自然と舞台は下北沢になった。ただ、僕が知る下北沢と今の下北沢は違うので、その2つを合わせて架空の街をつくった」とも。
単行本最終巻の第18巻は7月29日刊行予定。
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