北沢タウンホール内男女共同参画センター「らぷらす」(世田谷区北沢2)で12月10日、セクシャルマイノリティーを考える会が「レズビアン・ゲイ in 世田谷」を開催した。
同会は、講演とディスカッションの2部で構成されており、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、性同一性障害などの性的少数者の問題に関心を持つ人たちの交流の場にと発足した。
イベントを世田谷区の公共施設であるタウンホールで行うことに関して、主催者である大西恵子さんは「セクシャルマイノリティーの問題をあくまで日常生活の範囲内にあるものとして考えたかったので、あえて公共の場である「らぷらす」を選んだ」とコメントした。
第1部では、性同一性障害をカミングアウトしている世田谷区議、上川あや議員を招き講演を行った。上川議員は参加者と同じ目線に立ち、自らの生い立ちから選挙に出馬するまで、そして議員になってから感じてきたことを語っていた。政治の現場にセクシャルマイノリティーの声を直接届けたかったという上川さんは、「政治の世界に当事者がいることで、セクシャルマイノリティーの区民からの声が届くようになった」という。
第2部では「カミングアウトは本当に必要か?」をテーマに、20人ほどの参加者が自らの体験を語り合った。自分のありのままを周囲に伝えること、偏見や思い込みを取り払い、正しい知識を伝えるにはどうしたら良いかなどの問題を約1時間にわたって議論した。
第2回は来年2月ごろの開催を予定しており、大西さんは「定期的にセクシャルマイノリティーについて考える機会を設け、互いのプライバシーを守りつつ交流を図っていきたい」と笑顔を見せていた。