大橋ジャンクション(目黒区大橋1)で1月27日、日本ジャンクション公団主催、首都高速道路(千代田区)の案内による見学会が行われ、一般参加者約40人が見学した。
大橋ジャンクションは、首都高速3号渋谷線と、建設中の首都高新宿線(C2)をつなぎ、東名高速方面から都心を迂回(うかい)して郊外との接続を可能にする。高低差のある両路線をつなぐため、車道は円形の道路を約2周走行するように建設され(上下線あわせて4周)、現在は南側の円周がほぼ完成しており、完成予定は2009年度中。これにより、乗用車での往来が不便だと認識されている下北沢への利便性がやや向上される。
日本ジャンクション公団とは、「ジャンクション」(メディアファクトリー)などの著書を持つライターの大山顕さんが主宰し、主にインターネット上でジャンクションの景観の魅力を啓蒙する集団。同集団は以前にもニフティ(品川区)が運営するウェブサイト「デイリーポータルZ」などで同様のツアーを行っていた。
見学時の説明によると、完成時、屋上部分は目黒区管理の公園となる。日本初の「高速道路上の公園」となるが、どのような公園になるかは「近隣住民の意見も取り入れて決める」(首都高)という。また、ジャンクションの建設と併せた再開発により、41階建て、25階建ての2棟から成る複合ビルが完成する予定。
首都高速道路の現場担当者は「一般見学を行い、完成するまでの過程を見てもらうことで、より首都高を身近に感じてもらいたい」と話している。