下北沢南口に8月3日、「肉巻きおにぎり」を提供する飲食店「ニックンロール」(世田谷区北沢2、TEL 070-5579-9897)がオープンした。
店舗面積は約3坪、席数は4席。古着店や飲食店が立ち並ぶ一角に位置し、一般民家の軒先を間借りするかたちでの出店となっている。
看板メニューの「ニックンロール」(290円)は、特製のしょうゆに漬け込んだ豚肉で炊き込みご飯を俵状に包み、備長炭で焼き上げた一品料理。宮崎県のご当地グルメとして知られる「肉巻きごはん」をヒントに、代表の島田篤志さんが独自のアレンジを加え開発した。近くであれば4個(1,000円)以上の注文から、ライブハウスや劇場などイベントへのケータリングサービスも行う。このほか、ハチミツとレモンを3日間漬け込んだシロップをベースに作った「スーパーレモンティー」(150円)なども提供。
人通りの多い立地であることもあり、注文を受けてから客の目の前で焼き上げる「ニックンロール」の香りに多くの通行人が足を止める。店長は島田さんの以前からの知り合いで、モデルとして活動していたこともある澤野さん。澤野さんは「お客さんとの会話が楽しい」と笑顔で語る。店舗前に置かれた木製ベンチで焼き上がりを待つ客との会話も弾む。
島田さんは24歳で六本木に焼酎バーを出店した経験を持ち、これまで飲食店などのコンサルタントを務めてきた。「ニックンロールという名前は、音楽の『ロックンロール』と肉巻きの『ロール』のダブルミーニング。下北沢らしい名前でしょ?」とほほ笑む。「人と人のつながりでこうして下北沢に店を開くことができた。これからはニックンロールで街の人とのつながりを深めていきたい」とも。
営業時間は12時~21時30分。水曜定休。