下北沢で8年間にわたって営業を続けてきたクラブ「WEDGE(ウェッジ)」(世田谷区代沢5、TEL 03-5486-8804)が11月22日の営業で閉店した。
最大収容人数は150人。ダンスフロア、レストスペース、バ―カウンターをワンフロアに併せ持つ同店は、小規模な空間ながらジャンルレスな音楽が流れる下北沢唯一のクラブとして、多く音楽好きの若者から愛された。2年前から同店の運営に携わり、閉店をみとる形で最後の店長となった中村さんは「お客さん、出演者、スタッフが同じ目線で音楽と酒を楽しんでいた。小箱(小さな会場)ならではの一体感とアットホームな雰囲気が独特だった」と振り返る。「多くの人が閉店を知り、惜しんでくれた。3カ月で増えた携帯電話のアドレスは300件。その存在の大きさに気付いた。今はただありがとうという気持ち」とも。閉店の3日前から行われたイベント「WEDGE FINAL LAST 3DAYS」の最終日には、全13組のアーティストが出演した。
経営を行ってきたトゥース(代沢4)は、12月5日から同店を改装し、新たにライブハウス「THREE(スリー)」をオープンする。スリーの店長、星野さんは「新店舗はライブハウスとクラブカルチャーを融合させた音楽発信地を目指したい」と、これまでの歴史とスタイルを踏まえ、発展させていく意思を明らかにした。