下北沢の薬膳スープカレー店「ちゃぶ膳」（世田谷区代田6、TEL 080-6603-8587）で実施中の「ツイッター割引」が話題を集めている。

　同店は2008年7月にオープン。オーナーの高田大治さんはもともとIT企業に勤務していたが、「カレーを食べるのも作るのも好き」だったことから独立を検討。勤務後にカレー店などの飲食店でアルバイトをして経験を積んだ。2007年に会社を辞め、コインランドリーだった約4坪の店舗を友人と2人で改装するなどの準備を重ねてオープンにこぎ着けた。

　メニューは、12種類以上の野菜を使った「たっぷり野菜のスープカレー」（600円）や「鶏スープカレー」「角煮スープカレー」（以上750円）など。ヨーグルトベースのインドカレー「下北チキンカレー」（500円）のみテークアウトに対応する。

　高田さんがツイッターを始めたのは昨年12月ごろ。友人から聞いてツイッターを始め、「最初はよくわからなくて、いろいろな人をフォローしまくった」が、タイムラインを把握できなくなり戸惑ったこともあったという。次第に「ツイートするだけではなく、フォローしている人たちと交流しないと意味がない」と感じるようになり、店への質問などを積極的に受け付けるようにした。当初は同じアカウントだった店と高田さん個人のツイートを途中から分け、店の情報は店のアカウントで、「○○でランチしておいしかった」などの個人的なツイートは個人のアカウントでするなどするうちに「徐々にツイッターが面白くなっていった」と振り返る。

　店内で「ちゃぶ膳なう」とつぶやくと100円割引になる「ツイッター割引」を思いついたのは始めて半月ほどたったころ。同店は下北沢駅から徒歩10分ほど。人通りのある一番街商店街から少し離れた住宅街に位置することから、集客に苦労することもあった。「『ちゃぶ膳なう』とつぶやいてもらうことで、店の名前を多くの人に知ってもらいたかった」（高田さん）。反応は上々で、「ツイッターを見て始めて訪れた」という新規客が増えているという。中には「店の名前は知っていたが下北沢のどこにあるのかを知らなかった。ツイッターをきっかけに興味を持った」という客も。

　現在、「@chabuzen」のフォロワー数は約1,500。いつまで割引を続けるかは未定だという。

　営業時間は12時～15時30分、17時30分～21時30分。月曜定休（祝日の場合は営業、翌火曜休業）。