今年で20周年を迎える下北沢南口の「CLUB Que(クラブキュー)」が現在、記念イベントを開催している。
同店は1994年10月1日にオープン。創業当時から店長を務める二位徳裕(にいなるひろ)さんは、20年前の下北沢について、「当時は音楽の中心といえば新宿や渋谷。下北沢はまだ音楽の街ではなく、ライブハウスはGARAGEとSHELTER、Club251、LOFT、屋根裏くらいしかなかった」と振り返り、「10年前から、気が付けば大小さまざまなライブハウスが誕生し、今の下北沢となった」と話す。
20周年を迎える今年、「何か面白いことがしたい」と音楽イベント「CLUB Que 20th記念 2DAYS series OPERATION Que HATACHI」を企画。20周年の「2」にかけ、年間を通して2デイズのイベントを行う。現在決定している出演者はSHEENA & THE ROKKETS(シーナ&ザ・ロケッツ)やTHEラブ人間など。出演者は売れる前から何度も同店でライブを行っていたバンドや昔からなじみのあるバンドばかり。「誰も(どのライブハウスも)やったことがないイベント」であることから、ギネス世界記録へ申請している。2デイズ以外に、ザ・カスタネッツなどによるワンマンイベントや、「グループ魂」の暴動(宮藤官九郎さん)がセッションを行う快速東京のライブなども予定。
今後の10年に向けては、「人と人とがつながっていき、もっと楽しくなれば」と話す。「つい先日、新しく出演するバンドのマネジャーがあいさつに来てくれた。その際、実は随分前にCLUB Queで演奏していた出演者だったということが判明して驚いた。20年続けていると、そうした出会いや再会が増えるのも面白い」とも。
20周年イベントは今年1月から始まり、来年にかけて継続的に行う予定。日程やチケット料金などの詳細はホームページで確認できる。