三軒茶屋駅周辺で10月16日・17日、恒例イベント「三茶de大道芸」が行われた。

　同イベントは今年で14回目。キャロットタワー付近やエコー仲見世商店街の一角など、駅周辺の計7カ所を会場に、総勢72組の大道芸人やミュージシャンがパフォーマンスを繰り広げた。イベントの運営を手がけた世田谷アートタウン事務局によれば、今年の来場者数は20万人。雨天だった前年に比べて今年は天候にも恵まれこともあり、6万人近く来場者数を伸ばした。

　30分ごとに各会場で実施されるメーンのパフォーマンスのほか、街中には3メートルの巨体で練り歩く3人衆や、翼を広げ頭から煙を噴き出す男など、数々の「移動大道芸」も登場。パフォーマーを写真に収めようと、携帯電話のカメラを向ける来場者の姿も多く見られた。事務局担当者は「今年は特に烏山川緑道で行われたフリーマーケット『アート楽市』が好評。一時は人があふれて前に進めないほどだった」と話す。

　東急世田谷線の乗り場前の広場で行われた「中国雑技芸術団」のパフォーマンスを見たという、世田谷区内の親子連れの父親は「子どもが目を丸くして驚いていた。連れてきて良かったと思った」と笑顔に。「大道芸を見ながら街の散策ができるのも楽しい。充実した一日を過ごすことができたので、来年もぜひ訪れたい」とも。

　同事務局の担当者は「終わったばかりだが、もう来年に向けて動き出している。15回目の来年は今年以上の盛り上がりに期待してほしい」と話す。