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下北沢で岩松了さんの新作舞台「国民傘~避けえぬ戦争をめぐる3つの物語~」

同公演のフライヤー

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 下北沢南口の劇場「ザ・スズナリ」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-0511)で1月20日から、「M&Oplays」プロデュースの公演「国民傘~避けえぬ戦争をめぐる3つの物語~」が行われる。

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 作・演出は岩松了さんが担当。出演者は一般公募でオーディションを行い、12人の俳優を選抜した。舞台や映像で活躍する「D-BOYS」のメンバーなど、多彩なキャストが登場する。

 同公演では、戦争という極限状態におかれた人間の愛憎劇を描く。「ある古びた印刷工場で働く工員達の物語」「国が設置した傘置き場を家の前に移動させてしまった母と娘の物語」「戦争が終わり故郷と家族を思う3人の兵士の物語」の3つの物語が重なり合い、やがて一つの物語に集約されていく。

 作品について、岩松さんは「今回は、とりあえず抽象的なことをやりたかった。見た人に、単純な時系列のストーリーでなく、戦争の総体、大きな印象を伝えられれば。3つの物語が入れ子構造になっていて、どれもが本当でどれもがうそに見える。人は何か強いものに引かれ、安全なところに属したいと願う、それが戦争を生む。そういう戦争の芽が日常生活のどこにあるのかということを探りたいと思い挑んだ作品」と話す。劇中、チェロの生演奏が流れるシーンも「見どころの一つ」とも。

 開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り=4,500円、当日=4,800円。公演は2月13日まで。

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