下北沢北口の三省堂書店(世田谷区北沢2、TEL 03-5738-0881)で3月21日、ペインターのTOMOYAARTS(トモヤアーツ)さんが、音楽に合わせて即興で絵を描くライブイベントが行なわれた。
TOMOYAARTSさんのパフォーマンスは、金丸敏明さんが演奏するチャップマンスティックという弦楽器の音色に合わせて、その場で浮かんだイメージをキャンバスに描いていくという手法。ひとつのモチーフを完成させると今度はキャンバスを回転させ、その絵を生かしつつも、まったく違うモチーフを塗り重ねる。曲に連動させて同じキャンバスの中でモチーフが姿を変えていくことから「キャンバスアニメーション」と呼ばれている。
TOMOYAARTSさんがこのライブペイントを始めたのは、昨年3月に行われた村上隆さんが主催するアートイベント「GEISAI」から。これまでに「MTV」と「Sony Ericsson」によるイベント「Creative Treasure BOX」にパネルイラストを提供したり、汐留の巨大アドベントカレンダー「GO! Shiodome X’mas」でもパフォーマンスを披露。昨年12月には「世界の中の僕の世界」という絵本を出版している。
TOMOYAARTSさんは「上から塗りつぶしていくため、2度と同じ絵には会えない。音楽と絵画という感性のせめぎあいをライブで楽しんでほしい」と話していた。