三軒茶屋南口の栄通り商店街に9月7日、和食とフレンチを融合した創作料理を提供するレストラン「愛と胃袋」（世田谷区太子堂1、TEL 03-3411-1296）がオープンした。

　オーナーシェフは、和食とフレンチをメーンにこれまで数々の飲食店で調理を担当してきた鈴木信作さん（32）。全国のご当地食材を使った料理を提供する交流サロン「なみへい」（中央区）に3年間勤めた後、同店を開いた。フリー編集者を務める妻の恵海（えみ）さんと経営する。店舗面積は14坪。席数はテーブル20席。「子ども連れの客に配慮した」という店内は、ベビーカーのままで入れるよう入口にスロープを設けるほか、子ども用の椅子、おむつ交換台、授乳スペースなどを用意する。

　日によって調理方法を変えているというメニューは、瀬戸内海の岩城島でレモンの皮を食べさせて育てる「レモンポーク」を使った豚料理や、「エビが大好き」という恵海さんの愛称「エミール」にちなんで名付けたエビ料理「本日のエビール」など。このほか、小麦粉などの原料を練って糸状にしたパートカダイフを鳥の巣に見立てた「鳥の巣カニクリームコロッケ」（レギュラー＝1,000円、ハーフ＝500円）、自家製のみそソースで味わう「バーニャカウダ」（レギュラー＝1,200円、ハーフ＝700円）、子ども用の「お子さまプレート」（800円）などを提供する。食材は、「なみへい」を通じて知り合った全国各地の生産者や福祉施設などから仕入れている。

　「全国的には知られていなくても、丁寧に作られていておいしい食材はたくさんある。これまでのノウハウを生かしながら、お客さまと生産者をつなぐ存在として、三方良の関係を築いていくことができれば」と鈴木さん。

　営業時間は、平日＝11時30分～14時・18時～23時、土曜・日曜・祝日＝12時～14時・17時～22時。月曜定休。