芦花公園駅南口の世田谷文学館(世田谷区南烏山1、TEL 03-5374-9111)で現在、萩原朔太郎の生誕125周年を記念した企画展「萩原朔太郎展」が開催されている。
萩原朔太郎は大正・昭和期に活動した詩人。独特な言葉のリズムで表現される詩作品などで知られる。同展では詩以外にも、立体写真、映画、マンドリン演奏などに傾倒したという朔太郎の自筆原稿、ノート、愛用品、美術作品などを公開。詩人としてだけでなく、表現者として幅広く活躍した朔太郎の側面に焦点を当てた企画展となっている。
同展を企画した広報の庭山貴裕さんは「朔太郎は詩人でありながら、言葉以外のメディアを使って表現した今でいうマルチアーティストのような人。展覧会場では、彼の詩はもちろん、写真や音楽などを見聴きできるさまざまな仕掛けを施している。言葉に収まりきらない朔太郎の表現の力を全身で感じ取ってほしい」と来館を呼び掛ける。
併せて、朔太郎をリスペクトするという吉増剛造さん、町田康さん、松浦寿輝さんなどの現代詩人・作家によるワークショップやライブイベントも予定。
開館時間は10時~18時。月曜休館。観覧料は一般700円ほか。12月4日まで。