駒場東大前の「こまばアゴラ劇場」(目黒区駒場1、TEL 03-3467-2743)で11月12日から、劇団「柿食う客」と韓国人俳優による「日韓演劇交流プロジェクト2011」の公演「検察官」が行われる。
同劇団は、昨年7月に日中韓の俳優により「Wannabe」を上演。俳優が簡単な英語やブロークンイングリッシュを用い、言葉の違う人々の交流を描いた。主宰の中屋敷法仁さんは「日本と韓国、両国のさらなる演劇文化発展のために継続していきたい企画」と話す。今回も、それぞれの母国語を使ったバイリンガル演劇にチャレンジする。
同公演は、ニコライ・ゴーゴリの古典戯曲「検察官」をアレンジして上演。汚職を行う市長や街の名士たちを日本人俳優が演じ、検察官に間違われる若者や市長に苦しめられる市民を韓国人俳優が演じる。見どころについて、中屋敷さんは「『検察官』は人間本質の醜さや浅ましさを小気味よいテンポで笑い飛ばすブラックコメディーの金字塔。扱う内容はダークだが、不安の多い現代を笑いで吹き飛ばすようなエネルギーあふれる舞台にしたい」と意欲を見せる。
公演は11月28日まで。開演時間や入場料は公演の公式サイトで確認できる。チケットは各種プレイガイドで販売中。