三軒茶屋・キャロットタワー（世田谷区太子堂4）内の「生活工房」（TEL 03-5432-1543）で6月24日から、「地中海とトルコのイーネオヤ」展が開催される。

繊細なモチーフが美しい「イーネオヤ」

　同展は、手工芸品などを通じて世界の海の暮らしを紹介する連続企画「7つの海と手しごと」の第3弾。トルコの伝統的なレース編み「イーネオヤ」をメーンに、映像・関連資料など約100点を展示する。展示作品は、トルコの地中海沿いにある町アンタルヤで手工芸品店を経営する野中幾美さん所蔵のもの。

　「イーネオヤ」は、イスラムの女性が娘に持たせる嫁入り道具の一つ。「イーネ」は縫い針、「オヤ」はスカーフの縁飾りを意味し、一本の縫い針から何年も掛けて繊細なモチーフを編み上げる。「これがないと嫁入りできないという地域もある。一つの『イーネオヤ』から、母が娘に込めた気持ちを感じてもらえれば」と企画担当者。

　期間中は、「イーネオヤ・ワークショップ」や、野中さんを講師に迎えた講演会、「イーネオヤ」の販売会なども実施予定。スケジュールは生活工房の公式サイトで確認できる。

　開催時間は9時～20時。入場無料。7月22日まで。