下北沢のウェブコンサルティング会社「スマートデザインアソシエーション」(世田谷区北沢2、TEL 03-6804-9306)が現在、壁面プロジェクターを利用して窓に島根県雲南市の木次(きすき)桜を投影する試みを行っている。
一番街商店街の中ほどに位置する同社。ビル2階の窓面にプロジェクター4台を使って雲南市の木次桜を映し出す。投影を始めたのは5月8日。通りがかった人たちは不思議そうに窓に映る映像を見上げている。
下北沢で定期的にママンカ市場を開くなど、地域活性事業に力を入れる同社。投影のきっかけは、社長の須賀大介さんが島根県の交流会で雲南市役所の職員と出会ったことだという。「島根県は前向きな人が多く、食べものもおいしい。ポテンシャルのある場所なので連携していきたいと感じた。地方にはいいものがたくさんあるが、関東まで名前が知られていないことも多い。木次桜もその一つ。投影することで下北沢の人にまずは木次桜を知ってもらいたい」。
木次桜は「日本さくら名所100選」にも選ばれている雲南市木次町の桜の名所。中でも、全長2キロにわたる「さくらトンネル」が有名で、樹齢50年を超える桜も多い。「枝ぶりがしっかりしているので見応えがある。一番街商店街の落ち着いた雰囲気の中で桜を楽しんでもらえれば」と須賀さん。
投影時間は18時~21時。5月10日まで。投影期間中、同社内でも桜の映像を上映。誰でも立ち寄ることができる。