下北沢南口のライブハウス「下北沢Garden」(世田谷区北沢2、TEL 03-3410-3431)で9月10日、理系学部に通う学生による「Miss Rikei Contest(ミス理系コンテスト)2013」が開催された。主催は学生団体「CURIE(キュリー)」。
「暗い、オタクっぽい、男性が多い」というイメージを持たれやすいとされる理系のイメージアップを目的に開催した同イベント。出場者はさまざまな大学の理系学部に通う女子大学生ら5人。「Beauty(美しさ)」「Intelligence (知性)」「Image(理系のイメージアップへの貢献度)」の3つの審査基準で競い合い、本年度のミス理系を決めた。
出場者の自己紹介や特技披露といったミスコンらしい企画以外に、実験クイズショーや数学クイズ、白服メーカー「クラシコ」(渋谷区)の協賛による「白衣ファッションショー」などの理系らしい企画を行った。普段の学校生活について質問された際は「アンパンマンの跳ね返り係数を考えているクラスメートがいる」、理想のデートについては「花火の色素について一緒に考えたい」と回答する一幕もあった。
投票の結果、グランプリに選ばれたのは、特技のダンスを披露した上智大学に通う五十嵐美樹さん(理工学部機能創造理工学科4年)。「理系のイメージアップという理念に共感して出場した。家族や友達に支えられてグランプリを取れた」と話す。来年春からは長年の夢だったエンジニア職に就くといい、「男子学生が多い、華やかではないというイメージで進路にちゅうちょしている女子高生たちに、やりたいことを信じて進めば夢がかなうと伝えたい」と語った。
協賛企業の「理系ナビ」による特別賞を受賞したのは、早稲田大学に通う中山美織さん(先進理工学部化学・生命化学科2年)。中山さんは来月度の「理系ナビ」の表紙を飾る。
キュリー代表の村上麻佑子さんは「学生の街というイメージがあったので、下北沢で開催した」と話す。来場者は学生が中心だったが、社会人や近隣住人ら一般客の姿もあったといい、「来年は高校生の来場者も増やしたい。理系女子を増やすきっかけになれば」と意気込みを語った。