下北沢南口の「ヴィレッジ・ヴァンガード下北沢店」(世田谷区北沢2、TEL 03-3460-6145)で1月18日、漫画家・浅野いにおさんのサイン会が開かれた。
「おやすみプンプン」(小学館)の最終巻出版を記念して開かれた同イベント。浅野さんがサイン会を行うのは約6年ぶりという。これまで同店では浅野さんの作品をプッシュし多く販売していたことから、サイン会の開催場所に選ばれた。
同作品は2007年、「少年ヤングサンデー」で連載をスタート。その後、2008年から2013年まで「ビッグコミックスピリッツ」で連載。普通の少年、プンプンの成長を描いた作品として人気を得ていた。昨年12月27日に同作品の最終巻である13巻の「通常版」(693円)と、同作品のキャラクターをあしらった「特製腕時計付限定版」(1,920円)を発売した。
イベントの整理券は、同作品発売日に同店店頭で「特製腕時計付限定版」の購入客先着160人に配布。オープン時である10時の時点で、整理券の枚数以上の人が並んだという。
サイン会は19時開始。集まったファンは、10代後半から20代前半が中心で、男女比は約半々。浅野さんはファンからの要望に応え、書籍やサイン色紙、Tシャツなどにサインとキャラクターのイラストを描いていた。ファンと会話したり、ツーショットの写真撮影を行ったりと和やかなムードだった。
集まったファンからは「ずっとファンだったので、ものすごく緊張した」(19歳男性)、「浅野さんはイケメンで、間近で見られて良かった」(21歳女性)、「重いテーマの作品を描くので根暗な人なのかと思ったら、明るく面白い方で意外だった」(22歳男性)、「普段は眼鏡を掛けていないキャラクターの眼鏡姿を描いてもらってうれしかった。毎晩眺めます」(20歳女性)などの意見が寄せられた。中には、うれしさのあまり涙を流す人も。
浅野さんは「ファンの方と直接会えて良かったが、もっとゆっくり会話したかった。前のサイン会のときより読者層が若くなり、高校生もいた。女性も増えたように感じた」と感想を話した。「次の連載はまだ構想段階だが期待に応えられる作品を作るので、読者の皆さんは待っていただけたら」とも。