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下北沢の情景を描いた「わざわざ下北沢カルタ」-限定200セット発売

イラストレーターの石川恭子さん。「夫と一緒に、面白くないものはダメ出しをし合って制作しました」

イラストレーターの石川恭子さん。「夫と一緒に、面白くないものはダメ出しをし合って制作しました」

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 下北沢の情景を描いた「わざわざ下北沢カルタ」が4月上旬、発売された。

「待たされた 開かずの踏切 今は無し」

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 作者は、主に女性誌のイラストや小説の挿絵などで活躍するイラストレーターの石川恭子さん。カルタはギャラリースペースのあるカフェ「現代HEIGHTS(ハイツ)」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-1659)で今年1月に行われた石川さんの個展で原画を展示・販売。好評だったため200セット限定で商品化した。

 原画はA4サイズ。ステンシルという技法を使い、型紙を切り抜くなどして制作されている。カルタは縦9.5センチ、横7センチのサイズで、読み札と絵札がそれぞれ46枚ずつ。読み札には「待たされた 開かずの踏切 今は無し」「いま何時? 朝の5時だよ もんじゃ焼き」など、下北沢を知る人ならすぐに思い出せそうな光景や店の様子が。「開かずの踏切」は、小田急線地下化工事で無くなったスーパー「オオゼキ」(北沢2)前の第6号踏み切り、「もんじゃ焼き」は朝5時まで営業している鉄板焼き店「せっちゃん」(同)の様子。

 「私にとっての下北沢の今を表現した。駅が地下化したり、店もすごい早さで移り変わったりしているので、それを何かで残しておきたいと思った」と石川さん。「よしもとばななさんの小説『もしもし下北沢』や、映画『ざわざわ下北沢』(市川準監督)も好き。カルタの名前はタイトルに影響を受けている」とも。

 石川さんは、同じくイラストレーターである夫と数年前に下北沢に住み、今も義理の妹が経営する下北沢のバーなどへ頻繁に訪れるという。「下北沢へはよく飲みに来ているので、どうしてもお酒絡みの絵が多くなってしまった。見てくれた人の感想も、『飲みに行きたくなりますね』というものが多い。下北沢が好きな人に見てもらって『わかるなあ』と言ってほしい」と笑う。

 価格は3,240円。限定200セット。石川さんのホームページ、「現代ハイツ」、「DEL HEIL BAR(デルハイルバー)」(北沢3)などで販売する。19日から行われる世田谷アートフリマにも出品予定。

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