下北沢のギャラリー「STUDIO NORD」(世田谷区北沢1 )で8月9日~17日、電車内で寝ている人々を描いた個展「みんな、ねてる。」が開催される。
作者は、雑誌のイラスト連載や電子書籍の表紙などを手掛ける26歳のイラストレーター、大崎メグミさん。2010年ごろから電車内の乗客をスケッチし始め、スケッチブックは68冊に達するという。同展では、スケッチブックの中から寝ている人というテーマに絞って選んだ作品を展示する。作品の枚数は200枚以上。「壁を埋め尽くすつもり」と大崎さん。
「電車という公共の空間で寝るというのは、国によっては命に関わるような無防備な行為。そんな場所で、靴を脱いだり、クッションを首のうしろに置いたり、寝返りをうったりという、あらゆる手段を用いて最大限にリラックスしようとする日本人は、忙しいせいもあるが、やっぱり幸せな民族なんだと感じた」と話す。
「私のイラストを見て『電車内のマナーを注意喚起しているのか』と言われることもあるが、まったくそういう気持ちはない。公共の空間の中でさも私的な空間のような振る舞いをする様子が面白い。いろんな人がいるなと楽しんでもらえたらうれしい」とも。
開催期間は9日~17日。開催時間は12時~19時。入場無料。