下北沢西口の古民家美容室&ギャラリー「vi-dro(ビードロ)」(世田谷区北沢2)で3月11日から、学生たちの震災復興支援の記録を伝えるイベント「BOKUNATSU PHOTO GALLERY」が開催される。
主催は学生主体の東日本大震災復興支援プロジェクト「僕らの夏休みProject」(新宿区)。首都圏12大学から約140人の学生が参加する同団体は、震災後の2011年夏から長期休暇を利用して岩手県宮古市や山田町などの被災地を訪れ、現地の子どもたちとともに遊び、勉強をサポートする活動を継続している。同団体の活動を発表するのは今回が初めて。
開催のきっかけについて、実行委員会の三浦早織さん(駒澤大学3年)は「プロジェクトからの発信の場を増やしたいと考えた」と話す。4年間の活動で撮りためた写真は1万枚。これまではSNSを中心に広報を行ってきたが、紹介しきれなかった写真やエピソードも多く、震災から4年を迎える3月11日から写真展を開いて公開することを決めた。
同じく実行委員会の小平麻由さん(玉川大学1年)は今年からプロジェクトに参加。「先輩の熱意に引かれて参加を決めた」といい、被災地では小学校の校庭に仮設住宅が立ち並び、子どもたちの遊べる場所が制限されている実態を知った。「工夫して一緒に遊んだり、夏休みの宿題や自由研究に一緒に取り組んだりすることで自然と子どもたちが笑顔になっていった」と話す。
活動資金は一般からの寄付のほか、クラウドファンディングを活用して募る。継続して被災地を訪れ、地元のお祭りに参加するなど地域との交流も深めた。三浦さんは「学生が触れ合ってきたからこその子どもたちの表情を伝えたい。子どもたちと共に成長してきた私たちの履歴を見てほしい」とも。
3月16日まで。開催時間は10時~(初日のみ11時30分~)20時。入場無料。