北沢タウンホール(世田区北沢2)で8月16日、ハイチ支援のために学生らが結成した集団「ミジカド」によるチャリティーイベントが行われた。
同イベントは任意団体「ハイチの会セスラ」と共催で、ハイチの私立小学校「セスラ」を支援するために行われたもの。会場ロビーにはハイチの人々が描いた絵や、ハイチを撮り続けているカメラマン佐藤文則さんの写真などが展示された。
ライブはミジカドのメンバーであるミュージシャンと、ゲストとして音楽学校で講師も務めるサックス奏者、ボストンのバークリー音楽大学に在学中のギタリストやドラマー総勢9人が出演。ラテンやボサノバを中心にした曲順で「イパネマの娘」や「テキーラ」などが演奏されると、満杯の客席から感嘆の声が上がった。
主催の「ミジカド」は主に10代、20代の映画音楽やゲーム音楽などを制作するミュージシャンが中心となっている。「チャリティーコンサートという言葉の堅苦しさを無くし、『結果チャリティーにつながる』ようにしたかった」(ミジカド・橙灯さん)と話し、若者の多い下北沢でイベントを開催した。
橙灯さんは「ミジカドはクレオール語の『muzik(音楽)』と『kado(贈り物)』をつなげた造語。学校とはいえ一軒家とその庭が教室で、雨が降ると10日以上授業ができないという環境に置かれているセスラを、音楽を通じて支援することができれば」と話している。