史上最大の自主映画「戦争の犬たち」を再上映-製作費数千万円

公開中の「戦争の犬たち」より

公開中の「戦争の犬たち」より

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 下北沢南口の映画館「シネマアートン下北沢」(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で9月7日まで、戦争アクション映画「戦争の犬たち」が上映されている。

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 同作品は、主に1970年代に日本の自主映画界で活躍した映画制作集団「騒動社」の主要メンバーが、自主映画としては異例の製作費(3,000万円とも5,000万円とも言われる)を投じ、1980年に一般公開された。映画ファンの間ではその撮影規模から『史上最大の自主映画』などと評されている。

 監督・脚本は「特攻任侠自衛隊」(1977年)など当時数々の自主制作映画を手がけた土方鉄人(ひじかた・てむじん)さん、撮影は「愛のコリーダ」(1976年、大島渚監督)などを撮った伊藤英男さん。キャストは主演の飯島洋一さんのほか、安岡力也さん、たこ八郎さん、泉谷しげるさんなど。架空の国家に人質を救うための傭兵として送り込まれた主人公たちを通して、戦争の滑稽さを描く。配給を担当するのは、漫画家としても活躍する杉作J太郎監督が率いる「男の墓場プロダクション」。「主演の飯島洋一という俳優の凄さを世の中に伝えたい」(杉作さん)という思いから、今回の配給が決まった。

 上映期間中は連日、飯島洋一さんらが参加するトークショーが行われる。同映画館の支配人、岩本さんは「インディーズ作品でありながら(予算のかかる)35mmフィルムで撮影した。スタッフの情熱を感じる映画」と話している。

シネマアートン下北沢男の墓場プロダクションウェブサイト

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