下北沢の古本カフェ・バー「気流舎」(世田谷区代沢5、TEL 03-3410-0024)で11月2日、トークイベント「屈折する『ニッポンのサブカルチャー』対抗文化から地下アイドルまで」が開催される。
イベントのきっかけとなった寄稿作も掲載されている、多田洋一さん編集・発行の文芸創作誌「ウィッチンケア」
文芸創作誌「ウィッチンケア」の発行人である多田洋一さんと、編集者でライターの木村重樹さんが、サブカルチャーをテーマに語り合う同イベント。
多田さんによると、企画のきっかけは、昨年出版されたロマン優光さん著の書籍「間違ったサブカルで『マウンティング』してくるすべてのクズどもに」(コア新書)という。同書を読んだ多田さんと木村さんが、「サブカル」の略語について解釈のズレを感じ、木村さんが「ウィッチンケア」8号に「瀕死(ひんし)のサブカルチャー:あるいは『モテとおじさんとサブカル』」を寄稿した。
木村さんは「サブカルチャー、もしくはサブカルという言葉が示す対象は意外と幅広く、みんなの想定対象がバラバラだったりする。そうなった状況のおさらいと、サブカルチャーの支持層や愛好者が、歳を重ねてゆくに連れて厄介だったり面倒くさかったりする悩ましい実情を、ゆるめに解剖してみたい」と話す。
「オールド『サブカルチャー』は、まさに『カウンターカルチャー』の影響下に産声をあげた側面が大きいと思うため、この種のイベントの総本山である新宿歌舞伎町ロフト・プラスワンではなく、下北沢の気流舎で話ができることをとても光栄に感じている」とも。「そもそも下北沢がサブカルチャーの街なのか、今と昔で変わったのか、それらの答えについては、当日までの課題とさせてほしい」と話す。
多田さんは「木村さんには、個人的に交流のあるサブカルの重要人物について話してもらいたい。今回のイベントをきっかけに、その人物を招いて第2回、第3回も開催できれば」と意欲を見せる。
19時開場、19時30分開演。参加費は1,000円(1ドリンク制)。