下北沢にオープン予定の子育てサロン「suNest Salon(サネストサロン)」が現在、クラウドファンディングで開業資金の調達を行っている。運営はsuNest(世田谷区)。
同サロン代表の吉村奏さんは大学で児童心理学と母子支援について学び、卒業後に認証保育園に保育士として4年間勤務した。2019年5月に退職して独立し、文京区のレンタルスペースで吉村さんの大学の同期の女性らと3人で子どもの預かりサービスを運営してきた。
吉村さんは世田谷区出身。サロンをオープンする理由について「レンタルスペースでは広さや設備上の問題から、提供できるサービスに限界を感じるようになってきた。子育てサロンとして利用できる物件を借りることができれば、プレスクールの日にちの増設が可能になり、さらにお母さん向けのワークショップや、美容院や病院などの地域施設と連携するなど、さまざまなサポートが可能になる」と吉村さん。
下北沢にオープン予定の子育てサロンでは、日によって母親が子ども向けのサービスを提供できる貸しスペース、子連れ出勤ができるシェアオフィス、母親同士で料理や子どもの面倒を見合うシェアハウスのような使い方も予定している。
クラウドファンディング開始日の6月25日に目標額であった90万円を達成し、7月4日には150万円を達成。現在は250万円を目標に支援を募っている。
吉村さんは「ただ親子が集まれる場所ではなく、地域でお母さんの活躍の場や、子どもたちを見守り、成長を共に喜び合えるような空間を作りたい。お母さんがお母さんとして頑張らなくてはいけないのではなく、女性として自分らしく生きられるように、そして子育てを楽しめるようにサポートすることが大切。お父さんやお母さんが笑顔でいることが、子どもにとって何よりも幸せだと思う。新しい子育て支援の形をつくり、地域で親子の笑顔と幸せを守り、子どもの明るい未来をつくっていけたら」と意気込む。
募集期間は7月31日まで。オープンは8月~9月の予定。