調味料の販売を手がける「ソースファクトリー」(世田谷区代田1、TEL 03-3795-2178)は7月1日から、調味料「唐々味噌」の販売を始めた。
同商品は、兵庫県姫路市を中心とする播州地方一帯に伝わる鍋料理「唐々鍋(からからなべ)」のスープの素をペースト状にしたもの。ダシを取る必要はなく、水を入れた鍋に適量を溶かし、好みの具材を入れて使用する。鍋のスープとしてだけではなく、野菜スティックやいため物に合わせたり、サラダのドレッシングとしても使うことができる。
同社社長の奥本大祐さんは「これまで専門店でしか味わうことができなかったご当地の味を、一般家庭に届けたいと思った」と話す。奥本さんは現在30歳。これまでバーや居酒屋などの飲食店で料理人として働くうちに、「料理のおいしさを担う要素は、料理人の腕か素材か調味料しかない」と思い当たり、一念発起して起業した。同商品は同社の第一弾商品となる。
奥本さんは下北沢近郊の音楽関係者にも人脈を持つ。試験的に同商品を使い、アーティストの楽屋で「唐々鍋」を振る舞ったところ好評を得、販売に自信を持ったという。「家庭でおいしい料理を作るために、おいしい調味料を普及させたい」と話す。
価格は550円。現在はサイトなどで販売を行うが、取扱店も徐々に増やしていく計画。