出版企画や書籍編集などを手がけるビーコム(千代田区)は8月20日、下北沢南口に複合アート施設「下北沢GAoh!(シモキタザワ・ガオ)」(世田谷区代沢5-35-7、TEL 03-5787-6747)をオープンした。
3フロアで成る同施設面積は計約26坪。ギャラリーやショップ、フリースペースなどを集積する。「コミック&イラストレーション&サブカルチャー」をキーワードに、「さまざまなジャンルのクリエーターが集い、新たな境地を生み出していく」(同施設)ことを目的としている。
1階は約8坪。ここではコミックやイラストレーション、サブカルチャー関連のセレクト商品、オリジナルグッズを販売。一般書店では手に入りにくい、執筆者自らが発売元となる書籍、同人誌の販売も行う。同じく約8坪の2階は、展示や講習、演劇などに使えるレンタルスペース。約10坪の地下1階では、漫画家やイラストレーター、タレントの企画展などを開催するギャラリースペースとなっている。
同施設はオープニング企画として、漫画家・楳図かずおさんの作品を題材とした浮世絵版画を展示する「楳図かずお×現代浮世絵版画」展を地下1階で開催。展示会では、浮世絵木版画のほか、銅版画技法・メゾチント、シルクスクリーンなどの技法を使った楳図さんの作品を十数点展示するほか、開催記念として関連グッズを販売する予定。
同展について、同社代表で館長を務める島田栄次さんは「楳図先生の作品と浮世絵版画は、必ずマッチすると確信していた。ワクワクするような作品がそろい、とてもうれしい」と笑顔をみせる。
営業時間は11時~20時。月曜休館。同展開催は9月27日まで。