下北沢北口、一番街商店街のギャラリー「HANA」(世田谷区北沢3、TEL 03-6380-5687)で10月2日、世田谷在住のイラストレーター浅野泰宏さんの油絵展「ザワザワ・ガヤガヤ」が始まった。
浅野さんは1957(昭和32)年岐阜県生まれ。武蔵野美術大学で油絵を専攻し、現在フリーイラストレーターとしてテレビCMの絵コンテなどを制作している。約30年前から住んでいる世田谷の風景をはじめとして、街で見かける人の表情を描き始めたのは2年ほど前から。仕事のイラストをパソコン使って描くようになったこともあり、油絵への思いが高まったという。
同展開催は、以前同ギャラリーで個展を開いた深海武範さんに浅野さんが興味を持ったことがきっかけ。初対面で自宅に招待するほど打ち解け、同ギャラリーオーナーの高橋さんを紹介されたことから展示が決まった。
展示作品は21点。価格は30号=21万円~(売約済みのものもあり)。世田谷ボロ市の雑踏を描いた「世田谷ボロ市」や、ウクレレ演奏を背景に女性たちがフラダンスを踊る「フラダンス」、催しでバトンを披露する少女たちの「もうすぐ出番」など。高橋さんは作品について「浅野さんの人を見る目の温かさや優しさが伝わってくる作品。世田谷に住む人なら『この雑踏にいるのはわたしかも』という発見があるかも」と話す。
営業時間は11時~19時。今月7日まで。