下北沢南口の金子ボクシングジム(世田谷区北沢1)に所属する日本ウエルター級12位の山川和風選手が12月5日、後楽園ホール(文京区)で同級王者の中川大資選手(帝拳)と同級タイトル戦を行う。
山川選手は1983(昭和58)年、岐阜県出身。14歳の時に見た辰吉丈一郎選手の世界タイトル戦に刺激を受け、翌1998年に岐阜ヨコゼキジムに入門。2000年にプロテストに合格した。大学進学のために上京した2001年に金子ボクシングジムに入門し、2003年同ジムからデビューした。
戦績は9勝(2KO)4敗1分。そのボクシング人生は決して順調とは言えない。プロテスト合格直後に予定されていたデビュー戦は前腕疲労骨折のため、幻に。デビュー後も両眼網膜裂孔などのけがのために長いブランクを2度経験している。山川選手は「不安を覚えたが、ブランクを経て、吹っ切れた。『チャンプになってやろう』と、より強く考えるようになった」と振り返る。
昨年3月、2年ぶりの復帰戦からは4連勝。今年6月には8ラウンドを戦い、フィリピン王者を下している。「復帰後は特に一戦一戦強くなっていることを実感している。楽しく取り組めていることが大きい。6月の試合も難しい戦いになると言われたが、自分にとってすごく大きな勝利になった」と自信を深めている。初のタイトルマッチにも「のびのびと思い切ってやる」と力強く語った。
試合開始は17時45分。料金はRS席10,000円など(チケットは残りわずか)。問い合わせは帝拳プロモーション(TEL 03-3269-6667)まで。試合はCS放送「日テレG+」で生中継される。