下北沢南口に9月1日、生活雑貨店「シマシマヤトーキョー」(世田谷区代沢2、TEL 03-3410-1100)がオープンした。
店舗面積は約5坪。造形作家が手がけたという店内は、独特な形のランプや木材で作られた棚など、温かみのあるインテリアが並ぶ。
オーナーのヒロミユキさんは生活雑貨店に10年以上勤務し、3年前に器などの雑貨を販売するネットショップ「シマシマヤトーキョー」を立ち上げ。以来、年20回ほど、自身がセレクトした器を展示するなどのイベントを開いてきた。実店舗オープンのきっかけについては、「ずっと、お客さんとふれ合える自分の店を持ちたいと思っていた」とヒロミさん。
商品はすべて、これまでヒロミさんが仕事で見つけたり、直接作家の元を訪れて少しずつ集めたたりしたもの。南国らしい大胆な模様が特徴の「沖縄読谷北窯 茶碗」(1,365円)、あられ模様をあしらった「くまがいのぞみ あられ丸碗」(3,360円)、江戸時代ごろから伝わる釉薬(ゆうやく)である「織部」を使った「大沼道行 織部カップ&ソーサー」(4,200円)など。ヒロミさんは「これらはすべて、九州、東北、沖縄など、さまざまな土地の土と伝統を生かしたもの。こうした食器や器は値段が高いと思われがちだが、店内の商品はほとんどが1万円以内のもの」と話す。
「しま模様が好きだから『シマシマ』。気がつくといつもしま模様の器に手が伸びてしまう」と店名の由来を紹介するヒロミさん。下北沢については、「学生のころ、よくライブイベントなどに足しげく通っていたので下北沢はなじみ深い街。大人になるにつれてなかなか足を運ばなくなったが、同じような人もいるのでは。そんな人が、ふと足を運んで懐かしさを味わえるような落ち着く店にしたい」とも。
今後の展望については、「取手のない器に両手を添え、温かなコーヒーやお茶を手のひらで包みこんでじっくり味わう楽しみを提供したい。そうしたイベントを店頭でも行っていく予定」と話す。
営業時間は12時~19時。月曜定休。