下北沢南口の日本茶喫茶店｢つきまさ｣(世田谷区代沢5、TEL 03-3410-5943)で3月21日、5歳から小学校低学年までの児童を対象とした｢こどものための日本茶教室｣が行われた。

　同店は、昨年5月に創業30周年を迎えた老舗日本茶喫茶だが、同企画は今回が初めて。同店店長で日本茶インストラクターの資格を持つ岩井利恵さん自ら講師を務めた。開催の理由について、「店頭に立ってみて、大人より子どもたちの方がお茶の道具に興味があると気付いた。実際に急須や湯飲みといったお茶の道具に触れてもらい、ペットボトルでは味わえないお茶の味を子どもたちに知ってもらいたいと思った」と話す。

　当日、子どもとその保護者を合わせて15人が参加した。子どもたちは、お茶を入れる前に手を洗うことやお湯によるやけどへの注意を受けた後、実際に急須を使ってお茶を入れた。初めて道具を使って入れたお茶を飲んだ子どもたちからは｢おいしい！｣と満足そうな歓声が上がった。中には、｢最後の一滴まできちんと入れるように｣という岩井さんの教えを忠実に守るため、急須と｢にらめっこ状態｣の子どもも。

　同教室に親子で参加していた佐村ゆかりさんは、お湯によるやけどを気にして、これまで子どもにはお茶を入れさせないようにしていたという。｢教室に参加したことで、子どもたちは楽しみながらお茶を入れる方法を知ることができた。使った急須や湯飲みをもらえたので、今度からは子どもたちにもお茶を入れてもらおうと思う｣(佐村さん)。

　岩井さんは｢子ども向けの教室を開いたのは今回が初めて。次回は違う茶葉を使った教室を開催したいと考えている｣と話す。

　同店の営業時間は、月曜～土曜＝12時～21時、日曜・祝日＝11時～21時。