今年で79回目となる下北沢名物「しもきた天狗まつり」が1月28日~31日、開催された。
「下北沢の節分祭」として親しまれている同祭は、「曹洞宗大雄山真龍寺」(世田谷区北沢2)の節分会に合わせて行われている。今年は29日に行われる「天下一 天狗道中」をメーンに、「ちびっこ天狗道中」、商品を懸けてゲームに挑戦する「天狗福豆・目方でドン!」などのイベントが行われた。
28日夜には「からす天狗 道中前夜露払いの儀」が行われ、一番街の13店舗で豆まきを開催。昨年から行っている試みで、「『天下一天狗道中』が昼から夕方までの開催なので、夜に営業している店舗も巻き込んで祭りを盛り上げる催しがあれば」と企画された。
当日は20時ごろから、からす天狗や山伏などが太鼓やほら貝の音とともに一番街商店街を練り歩き、13店舗でおはらいや豆まきを実施。終了後は、店舗にいた客や居合わせた人に福豆を配布した。夜の下北沢に現れたからす天狗の一行を、携帯電話のカメラで撮影する若者の姿もちらほら。今回初めて見たという20代の男性は「商店街全体で盛り上がっているようで良いですね」と感想を話していた。
実行委員長の大木弘人さんは「豆まきを行った店舗が前回より増え、飲食店だけではなく(CD販売などを手がける)DORAMAさんも参加してもらえた。今後もさらに定着させ、拡大していきたい」と意欲をみせる。