下北沢で冬の風物詩「天狗まつり」-商店街で天狗行列も

大天狗(右)と烏天狗(左)が街を練り歩く

大天狗(右)と烏天狗(左)が街を練り歩く

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 75年の歴史を持ち、下北沢の冬の風物詩になっている「しもきた天狗まつり」が2月2日から3日間に渡って開催される。

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 下北沢駅北口にある大雄山真龍寺の節分会に合わせて1932年よりほぼ毎年開催されている「天狗まつり」。明治初年頃、原湛山和尚が世の中の邪気を払い世間の浄化に努めるため、十一面観世音を奉ってこの辺りを巡行したことに端を発する。その後、和尚の意志を受け継いだ伊藤道海禅師が、1932年に十一面観世音を安置した同寺を建立。それ以降、厄よけや家内安全を祈願した節分会を毎年催すとともに、大衆一体となって街中を巡り、厄を払う巡行=「天下一天狗道中」を行うようになったという。

 住民ら総勢100人が、本尊の両脇で護衛の役割を果たす「守り本尊」の大天狗・烏天狗や、七福神・山伏などに扮し、豆を撒きながら行列する「天下一天狗道中」は、3日14時に同寺を出発し、2時間あまりかけて北口商店街と一番街商店街を練り歩く。「鬼は外!」とは唱えず、「福は内!」のみを3回と唱えるのは「心に福で満ちれば、鬼は自ら退散していく」という道海禅師の教えによるそう。17時30分からの「福授大天狗夜行」では、ライトアップされて夜の商店街を闊歩する天狗行列を見ることができる。 

 また、前夜祭となる2日夜には、同寺の本寺・大雄山最乗寺の本尊である道了尊が、火焔を背負い白狐に乗って山中に隠れたという言い伝えにちなんで炎を焚き上げる「天狗炎神事」が行われるなど催しが目白押し。下北沢の街がいつもと違う雰囲気に包まれる3日間となる。

しもきた天狗まつり実行委員会

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