下北沢北口に12月1日、居酒屋「蔵蔵(くらくら)」(世田谷区北沢3、TEL 03-3469-8173)がオープンした。
全国各地の日本酒をそろえる同店。地酒の普及などを主な目的とする「日本地酒協同組合」に加入する36店の蔵元から取り寄せた日本酒を扱う。店長の柿崎さんは「ここ数年、日本にある蔵元の数が激減するなど、日本人の日本酒離れが深刻。『若者が行き交う下北沢で日本酒を広めてほしい』と組合から声が掛かり、開店に至った」と話す。
店舗面積は14坪。カウンターは10席、テーブルは4席。店内奥には10人がけの座敷席も。インテリアは手作りで、酒瓶のラベルや蔵元で使う前掛け、ブランドののぼりなどを壁一面に飾る。
メニューは「もつ煮込み」(580円)、手羽を丸ごと揚げた「ザンギ空揚げ」(750円)など。日本酒は、秋田県横手市の「天の戸 美稲 クラシックラベル」(グラス=350円)や兵庫県姫路市の「龍力 特純 神力」(同=380円)など、常時50種類以上をそろえる。「一つの蔵元だけでも平均で5種類以上の酒を作るので、なるべく多くの旬のものを味わえるよう、日本酒は1カ月ごとにメニューを変えていく」という。
ターゲットは20~30代。姉崎さんは「蔵元から直接仕入れた質の良い日本酒を安価で提供する。特に若者の間では、日本酒は悪酔いするイメージが強いが、きちんと管理した本当の日本酒のおいしさを知ってほしい」と意気込む。
営業時間は18~翌3時。